環境保護ーイタリアのエコ活動 イタリア季節だより
今年も新作ドレスの発表の場である『SPOSA ITALIA』が近づいてきました。そんな最近のミラノ事情を、ミラノ在住エディターがご紹介します!
世界中で地球温暖化を防ぐべく、エコの活動は世界中の重要関心事項の一つとなっていますが、ここイタリアではどうでしょう?
意外に日本よりも先を行っている事が多く見受けられる今日この頃です。特に目立つのがプラスチック・フリー。大手各企業がリーダー意識を持って実践しているのがよく伺えます。日常に欠かせないスーパーではどういう取り組みをなされているかご紹介します。
まずは 卵のパック。
大手スーパーの卵売り場はメーカーや種類に関係なく全て紙パックに変身!プラスチックの容器は一切なくなっています。
次はお野菜。
イタリアだけでなくヨーロッパではスーパーの野菜、果物は量り売りが主流です。1個から買えるので余分な食材を買う必要もなし、必要な分だけ土に帰る事が可能なエコ袋に入れて重さを測り、バーコードシールを貼って完了。子供やお年寄りでも簡単親切な方法です。そうは言っても従来のスタイルのトレーに入ったパック売りも存在するのですが、そこが進化。
トレーは再生紙のトレー、プラスそこに使用されているカバーが水溶性のセロファンを採用。従って廃棄は生ゴミと同じ区分なのです。生ゴミは土に帰る事が可能なため肥料や飼料に使われることから、一般ごみとは区別されて独自に集荷されます。
そして、イタリアのバーベキューパーティーや子供達の誕生日パーティーに欠かせない使い捨てのストローやフォーク、ナイフのカラトリーなども再生が可能な紙ベースの材質に。
この他、スポーツジムではマイボトルが推奨され、給水機が配置されたり水は再生可能なアルミ缶での販売、テイクアウト専門店では紙パックでの水の提供など。。。。街の至る所でできる所から少しずつ、というよりも、やらなければ!という意識改革が見られるイタリアです。従来の概念や柵は一切関係なく、というところが今のイタリアらしいスタイルと言えます。
次にイタリアへお越しの際は是非、こういう所も観察してみて下さい!