SPOSA ITALIAレポート #3
– JAPAN BRAND –
SPOSA ITALIAの情報をお知らせしているニュースレター。最終回となる3回目は、今年初めてヨーロッパの展示会への参加を果たした日本発のブランド『YUKINORI MORINAGA』の様子をご紹介します。
彼の経歴は以前のニュースでもお伝えしましたが(日本発ドレスブランド『YUKINORI MORINAGA』が SPOSA ITALIA に初出展)、長年、『Yumi Katsura』でデザイナーとして活躍、同ブランドと並行しながら自身のブランドを立ち上げて現在に至ります。
今回、初参加となったSposa Italiaでは、日本人ならではの繊細さ、手仕事、そして類まれなセンスの高さを評価された展示会となりました。ボリュームがあるクラッシクなスタイルが多いヨーロッパのドレスの数々とはかけ離れた独自のスタイルは、“洗練”の一言。どんな分野でも高い評価を受けている日本発のブランドとしても海外のバイヤーには新鮮に映り、待望されていたものだった様な印象を受けました。その話題は 有名雑誌社のジャーナリストは勿論の事、会場の外でのショールーム、各ブランドのデザイナーにまで及び、今後の動向に注目が集まっています。
ヨーロッパデビューのコレクションのテーマは“TSUTSUMU-包む”。 そのテーマ通り、繊細な手作りのコサージュがチュールに優しく”包まれた”デザインのスリーブ、スカートのウエスト(画像2.3)、また、バックの開きが二重の小窓のようになって内部の刺繍が透けて見える構造など、優しく”包まれた”ようなディティールの数々。
とてもロマンティックでサプライズの効いたデザインは 会場に訪れた人を魅了し、しばしメルヘンのおとぎ話の世界にいるような錯覚を与えていたのは、訪れた方々の表情が物語っていました。(画像4.5)
バックスタイルに重心をおいたデザインも特徴的で(画像6.7)180度どのポジションからも花嫁を美しく見せるデザイン。細かなディティールはアクセサリーにも及び、手作りのイヤリングの素晴らしさはため息が出るほどでした。(画像8)
ブースのアレンジ、ディスプレイに関してもブランドの世界観が見事に表現されており、フラワーアレンジメントや一つ一つの小物使いなど、他ブランドでは見られない工夫が非常に秀でていたとの評価をうけていました。
早くも来年のコレクションが待ち遠しい、そんな素敵な新ブランド『YUKINORI MORINAGA』。 ますます見逃せません!